日足順張り戦略の設計思想
日足順張り戦略は、毎朝7時に前日の日足確定を待ってから1回だけ判定を行う、スイングトレード寄りの長期保有型ロジックです。USD/JPY、EUR/USD、EUR/JPYの3ペアを対象に、GMOコインFXのAPI経由で自動発注します。デイトレードのように細かく回転させるのではなく、数日から数週間単位でトレンドに乗ることを狙います。
エントリー判断は4つのテクニカル指標による加重投票方式を採用しています。RSI(14)、ボリンジャーバンド(20,2)、MACD(12,26,9)、SMA(20/50)の4指標それぞれがBUY/SELLに投票し、過去バックテストでの勝率を基にペアごとの重みを掛け合わせて集計します。たとえばUSD/JPYはBBとMACDが強い(重み0.272と0.265)、EUR/JPYはRSIとBBが強い(0.276と0.248)というように、通貨ペアの性格に合わせて重みを調整しています。全ペアに同じロジックを押し付けるのではなく、ペアごとの癖を数値として取り込んだ形です。
投票の前段にADXによるレジーム判定フィルターを入れています。ADXが25超(強トレンド相場)のときはMACD・SMAという順張り指標だけを有効化し、RSI・BBの逆張り指標は無効化します。逆にADXが20未満(レンジ相場)のときは逆張り指標だけを使います。20〜25の中間帯では全指標を使用。これにより、トレンド相場でRSIの逆張りシグナルに振り回されるような矛盾動作を避けています。
決済側はATR基準の適応SLを採用しています。エントリー時にその指標が「強指標(重み上位2つ)」に該当すれば広めのSL(ATR×1.5)、弱指標のみでのエントリーなら狭いSL(ATR×0.5〜0.7)と、シグナルの強さに応じてリスク許容量を変えています。含み益が1R(=SL幅と同じ値幅)に到達した時点でSLをエントリー価格に移動(BE化)し、その後は適応トレーリングに切り替わります。逆行ローソク足が出たらATR×0.15のタイトトレール、順行足ならATR×1.5のゆるめトレール、高ボラ局面ならATR×3.0と、相場の勢いに応じてトレーリング幅が自動で伸縮します。
トレーリングSLでいったん決済された後も、逆指値再エントリー(リカバリールート)で最大3回までトレンドへの追随を試みます。決済価格から0.25ATR有利方向に動いたら逆指値で再IN、その時のSLは0.3ATRという極めてタイトな設定です。最大12日以内に復帰できなければタイムアウト。「一度の決済で降りるのではなく、トレンドが続いている限り粘る」という設計です。
過去30年・3ペア合算のバックテストで2,054件のトレード、勝率40.1%、プロフィットファクター2.01、最大ドローダウン6.8%(ATRベース)という結果を確認しており、2026年4月5日よりGMOコインの実口座でライブ稼働を開始しています。
主要パラメータ
RSI(14) / BB(20,2) / MACD(12,26,9) / SMA(20,50)
>25: 順張り / <20: 逆張り / 20〜25: 全指標
強指標ATR×1.5 / 弱指標ATR×0.5〜0.7
0.25ATR有利方向、SL 0.3ATR、最大3回/12日
バックテスト実績
- 検証期間 30年(USD/JPY・EUR/USD・EUR/JPY 3ペア合算)
- トレード数 2,054件
- 勝率 40.1%
- プロフィットファクター 2.01
- 最大ドローダウン 6.8%(ATRベース)
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